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ChatGPTやGoogleのAI回答で、自院の紹介を確かめる方法

ChatGPTやGoogle検索のAIによる概要が、自院をどう紹介しているか。回答が変わる理由を各社の公式ヘルプで確かめたうえで、質問の分け方、条件と引用元の記録シート、誤りを見つけたときの直し方を、院長・事務長向けにまとめました。

歯科医院のスタッフ2人が、事務スペースでチェックリストとパソコン、スマートフォンを見比べている。
医院の紹介内容を院内で確認する場面(イメージ)

この記事の要点

  • 1回の回答だけで、紹介されている・いないを決めない。
  • 日時・サービス・設定・質問文・引用元を、回答と一緒に記録する。
  • 引用元の掲載先が基準表と違えば直し、同じなら直さず記録して再確認する。
01

先に結論:条件をそろえて記録する

この記事は、ChatGPTやGoogle検索のAIによる概要で、自院がどう紹介されているかを確かめたい院長・事務長のためのものです。AIの回答は、確かめた日や設定、場所によって変わることがあります。1回見ただけで判断せず、次の順に確かめます。

  1. 確かめる目的を、医院名を入れない質問と、医院名を入れる質問に分ける
  2. 質問文と、サービス・設定・場所などの条件を決める
  3. 回答と引用元を、条件と一緒に記録シートに書き写す
  4. 回答に出た医院情報を、院内の基準表と照らし合わせる
  5. 誤りがあれば引用元の掲載先を開いて確かめ、基準表と違う掲載先を直す。掲載先が基準表と同じなら直さず、記録して同じ条件で再確認する

この手順で分かるのは、確かめたときの条件で、AIの回答が自院をどう書いていたかです。AIが医院をどう評価しているか、検索で何番目に表示されるか、患者がどれだけ見ているかは分かりません。

なお、記事末でご案内している無料レポートは、公開されている掲載情報を媒体ごとに照らし合わせるもので、AIの回答を調べるものではありません。

02

AIの回答が変わる理由

回答が変わる理由を知っておくと、何を記録すればよいかが分かります。各社の公式ヘルプでは、次のことが示されています(確認日は出典の一覧に記載。仕様は変わることがあります)。

同じ質問文でも、確認日時、サービス、設定、場所によって回答が変わりうるため、回答と引用元を条件と一緒に記録する。
回答が変わる条件と記録
  • ChatGPTのウェブ検索:ウェブ検索を使った回答には引用が付くことがあり、引用を選ぶと出典のページを開ける。回答の下の一覧(英語版のヘルプでは「Sources」)から、引用元と関連するリンクを見られる
  • ChatGPTの位置情報:IPアドレスからおおよその位置を推定し、近くのお店などの結果に使うことがある。デバイスの位置情報の共有は任意で、初期設定はオフとされている
  • ChatGPTのメモリ:メモリがオンのとき、位置などの関連する情報を使って検索の質問を作ることがある。過去のチャットを参照する設定がオンなら、過去の会話の情報で回答が個別化される
  • ChatGPTの回答の誤り:OpenAIのヘルプは、ChatGPTが誤った内容や存在しない出典を示すことがあるとし、重要な情報は信頼できる情報源で確かめるよう案内している
  • GoogleのAIによる概要:生成AIが特に役立つとシステムが判断した検索で表示される。生成AIは不正確な情報を示すことがあり、AIによる概要が常に正しいとは限らないとされている
  • Google検索の位置情報:IPアドレス、デバイスの位置情報、設定したホームや職場の住所から現在地を推定し、近くの検索結果を表示する

同じ質問でも、ログインしているアカウントの設定や、確かめる場所が違えば、別の回答になることがあります。次の節以降では、この条件をそろえて記録する方法を説明します。

出典:OpenAI ヘルプ「ChatGPT でウェブを検索する」、OpenAI Help Center「Memory in ChatGPT」、OpenAI Help Center「Does ChatGPT tell the truth?」、Google 検索ヘルプ「Google 検索の AI による概要で、情報をすばやく簡単に見つける」、Google 検索ヘルプ「Google での検索における位置情報の設定と管理」

03

質問を2種類に分ける

質問は、目的で2種類に分けます。医院名を入れない質問は、地域と条件で探したときに自院が回答に出るかを見るものです。医院名を入れる質問は、すでに医院名を知っている人に、正しい情報が伝わるかを見るものです。結果を混ぜずに記録します。次の例は説明用で、地名・医院名はすべて架空のものです。

質問の2つの種類(架空の地名・医院名)
種類質問の例(架空)記録で見ること
医院名を入れない質問「みどり台駅(架空)の近くで、土曜に診てもらえる歯科医院は?」回答に自院が出たか。出たときの記述と引用元
医院名を入れない質問「みどり市(架空)で、Web予約ができる歯科医院を教えて」回答に自院が出たか。出たときの記述と引用元
医院名を入れる質問「みどり台歯科クリニック(架空)の土曜の診療時間は?」書かれた診療時間が基準表と同じか。引用元はどこか
医院名を入れる質問「みどり台歯科クリニック(架空)の電話番号と予約方法は?」電話番号・予約方法が基準表と同じか。引用元はどこか

「一番いい歯科医院は?」のように評価や順位を求める質問は、医院情報が正しく伝わっているかを確かめる目的から外れるため、この記録には使いません。患者の条件から質問を組み立てる方法は「患者はAIにどう聞く?」の記事で扱っています。

04

記録シート:条件と回答を残す

回答は、確かめたときの条件と一緒に記録します。条件が残っていないと、次に確かめたときに回答が変わっても、何が違ったのかをたどれません。次の表は記録の例で、内容はすべて架空のものです。

AIの回答の記録シート(架空の医院の例)
記録する項目記録の例(架空)残す理由
確認日時2026-10-18 10:30回答は、確かめた日によって変わることがある
サービスと画面ChatGPT(ウェブ検索を使った回答)、Google検索のAIによる概要同じ質問でも、サービスごとに回答が違う
ログインと個別化の設定ログインあり・メモリ:オン・過去のチャットの参照:オフChatGPTは、メモリなどで回答や検索の質問を個別化することがある
位置情報確かめた場所:院内(みどり市・架空)・デバイスの位置情報の共有:オフChatGPTとGoogle検索は、位置情報で近くの結果を出すことがある
質問文入力した質問を、そのまま全文で書き写す次回、同じ質問で比べるため
回答に出た医院回答に出た順に医院名を書き写す。自院が出なければ「記載なし」1回の結果を順位として扱わず、記録として残すため
自院についての記述診療時間・所在地など、回答に書かれた内容をそのまま書き写す基準表と照らし合わせるため
引用元引用元のページ名とURL。引用がなければ「引用なし」誤りの元になった掲載先を探すため
記録した人事務長次回も同じ担当が、同じ条件で確かめるため

表のうち、回答が変わる理由として書いた位置情報・メモリの扱いは、各社の公式ヘルプにもとづいています。どの項目を記録するか、誰が記録するかは、説明用に決めた例です。

回答の画面は、記録と同じ日に画面の保存(スクリーンショット)も残しておくと、あとから記述を見直せます。保存した画像に、ほかの人の情報が写り込んでいないかも確かめます。

出典:OpenAI ヘルプ「ChatGPT でウェブを検索する」、OpenAI Help Center「Memory in ChatGPT」

05

回答の医院情報を照らし合わせる

回答に自院が出たら、書かれた医院情報を院内の基準表と照らし合わせます。基準表は、院長または事務長が今の運用を確かめて決めた正しい情報です。作り方は掲載情報の確認ガイドで扱っています。

照らし合わせた結果は、「一致」「相違」「未確認」に分けます。書き方だけの違い(空白、全角・半角など)は一致とし、内容が違うものは相違、回答に書かれていない・院内で判断できないものは未確認とします。分け方の細かな基準は「医院名・住所・電話番号の表記を照合する方法」の記事と同じです。次の例は説明用です。医院名・電話番号などはすべて架空のもので、実在の医院ではありません。医院名は「みどり台歯科クリニック(架空)」とし、表では「(架空)」を省いて書きます。

AIの回答と基準表の照合の例(架空の医院)
項目回答の記述基準表判断と次の作業
医院名みどり台 歯科クリニックみどり台歯科クリニック一致(書き方の違いのみ):直す作業はない
土曜の診療時間土曜は17:00まで診療土 9:00〜13:00相違:引用元の掲載先を開いて表示を確かめ、基準表と違う掲載先を直す
休診日日曜・祝日に加えて木曜も休診日曜・祝日相違:引用元の掲載先を開いて表示を確かめる。掲載先が基準表と同じなら掲載先は直さず、記録して次回に再確認する
電話番号000-1111-2222000-0000-0000未確認:旧番号・予約窓口・FAXのどれかを院内で確かめ、基準表と違うと分かってから相違として直す
予約方法記載なし電話、Web予約(公式サイトの予約ページ)未確認:推測で埋めず「記載なし」と記録する。掲載先の予約方法の表示は、掲載情報の確認で確かめる

AIの回答は、引用元が正しくても誤ることがあります。引用元の掲載先が基準表と同じなら、掲載先を書き換えて合わせようとせず、記録を残して次回に同じ条件で確かめます。

出典:OpenAI Help Center「Does ChatGPT tell the truth?」、Google 検索ヘルプ「Google 検索の AI による概要で、情報をすばやく簡単に見つける」

06

誤りの元を探して直す

相違を見つけたら、直す対象はAIの回答ではなく、回答のもとになりうる公開情報です。次の順に進めます。

AI回答に誤りがあれば引用元の掲載先を基準表と比べる。相違があれば管理先を確認して修正または依頼し、掲載先が同じか引用元がなければ直さず記録して再確認する。
AI回答の誤りを見つけた後の判断
  1. 記録した引用元を開き、誤った内容がどの掲載先のどの表示から来ているかを確かめる
  2. 引用元が公式サイトやGoogleビジネスプロフィールなど、医院が管理する掲載先なら、基準表と照らし合わせて直す
  3. 引用元が予約サイトや検索サイトなど、医院が編集できない掲載先なら、運営者の修正窓口に依頼し、依頼した日を記録する
  4. 引用がない、または引用元が基準表と同じときは、掲載先は直さず、記録して次回に再確認する
  5. 直したあと、患者が見る画面で掲載先の表示が変わったことを確かめ、確認日を残す

Google検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」では、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件や、特別な最適化は必要ないとされています。表示の対象になるには、ページがインデックスに登録され、Google検索でスニペットが表示できる状態で、検索の技術的な要件を満たしている必要があります。AI向けに新しい文章を増やすより、今ある掲載情報を正しくそろえることを先にします。

診療時間の直し方は「医院HPとGoogleの診療時間が違うときの確認手順」、医院名・住所・電話番号の照合は「医院名・住所・電話番号の表記を照合する方法」、引用元の確かめ方は「AI回答の引用元を確認し、医院情報の食い違いを見つける」の記事で扱っています。説明文などを書き直して公開するときは「説明文・SNS投稿を公開する前の確認項目」で確かめます。

出典:Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」

07

再確認:同じ条件で比べる

直したあとの確認は、前回の記録と同じ質問文・サービス・設定・場所で行い、同じ記録シートに書きます。条件を変えた場合は、変えた項目を記録に残してから比べます。比べるときは、回答と掲載先の表示を別々に確かめ、両方が変わっていれば両方を記録します。

前回と条件が違えば変えた項目を記録してから同じシートで比較する。回答の変化と掲載先の表示を順に確かめ、両方が当てはまれば回答の変化と掲載先の確認日を両方記録する。
条件・回答・掲載先の別々の比較
  • 前回と同じ質問文を、記録シートから写して入力する
  • サービス、ログインと個別化の設定、位置情報を前回の記録とそろえる
  • 回答を前回の記録と比べ、変わっていれば記録する。変わっても、掲載先を直したことだけが理由とは決めない。AIの回答はほかの理由でも変わるため、記録を続けて見る
  • 回答が変わったかどうかとは別に、掲載先の表示を患者が見る画面で確かめ、直っていればその確認日を残す

Google検索セントラルでは、AIによる概要などAI機能での表示は、Search Consoleの検索パフォーマンス レポートで、検索タイプ「ウェブ」に含めて集計されるとされています。Search Consoleを使っている場合も、AIの回答での紹介のされ方は、この記事の記録シートで確かめます。

確かめる頻度は医院で決めます。たとえば、診療時間を変えたときや、祝日・長期休暇の前など、掲載情報を直したタイミングに合わせると、記録を続けやすくなります。

出典:Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」

08

自院で確かめる・業者に確認する・保留する

AIの回答の確認と、その後の修正は、誰が掲載先を管理しているかと、院内で答えが決まっているかで次の行動が変わります。

  • 自院で確かめる:記録シートでの確認と、基準表との照らし合わせ。医院が管理する公式サイトやGoogleビジネスプロフィールで見つかった相違の修正
  • 今の業者に確認する:公式サイトの更新や、Googleビジネスプロフィールの管理を業者に任せている場合。引用元になった掲載先を誰が直すかを先に確かめ、記録シートの該当行を渡して依頼する
  • 保留する:引用元が見つからない誤りや、院内で正しい情報がまだ決まっていない項目。推測で掲載先を書き換えず、「未確認」のまま記録を続ける

修正を誰が行い、誰が承認するかは、「医院情報の更新を院長・スタッフ・業者で分担するには」の記事の担当表で決められます。

出典・編集について

  1. OpenAI ヘルプ「ChatGPT でウェブを検索する」 ↗確認日:
  2. OpenAI Help Center「Memory in ChatGPT」 ↗確認日:
  3. OpenAI Help Center「Does ChatGPT tell the truth?」 ↗確認日:
  4. Google 検索ヘルプ「Google 検索の AI による概要で、情報をすばやく簡単に見つける」 ↗確認日:
  5. Google 検索ヘルプ「Google での検索における位置情報の設定と管理」 ↗確認日:
  6. Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」 ↗確認日:

本記事は情報整理のためのガイドで、法的・医療的助言ではありません。制度、広告表現、各サービスの仕様は、公開時点の公式情報と医院の実情に合わせてご確認ください。

更新履歴

  • :図を見直しました。
  • :写真・図を追加しました。
  • :ChatGPTのウェブ検索・メモリ、GoogleのAIによる概要・位置情報の公式ヘルプで内容を確かめ、回答が変わる理由、質問の分け方、条件と引用元の記録シート、基準表との照合の例、誤りの直し方と再確認の手順を加えて改稿しました。出典と確認日を追加しました。
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